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あんこスレとは【やる夫スレ】

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あんこスレとは【やる夫スレ】

…………ふむ
どうしたんだお、やらない夫?
いや、ここ最近はずいぶん「あんこスレ」形式の作品が増えたものだと思ってな
タイトルに【あんこ】ってついてる作品のことかお?
ああ、その通り。「あんこ」とは、「安価」から派生したやる夫スレの制作スタイルの一つだろ
ひと昔前は「安価スレ」が主流だったが、この頃は「あんこスレ」に注目が集まっている様な印象があるな
そもそも「あんこスレ」ってなんなんだお?「安価スレ」とはどう違うんだお?
よし、いい機会だから今回は「あんこスレ」をテーマに解説していこうか

「あんこスレ」とは

基本ルール

あんこスレとは、「ダイスによってシナリオ分岐させる作品形式」のことだろ

やる夫wikiのあんこスレ記事を参考にさせてもらうが、このように掲示板の持つ「ダイス機能」を利用することが前提となる
あらかじめ作ったダイス表を元にして、先の展開をダイスに委ねるのが基本ってわけかお!
あるいは100面ダイスを使用して「行動の成否判定」や「能力値の設定」などに使われる場合もある

ダイス目によってストーリーが動かされるから先の展開を読み辛く、読者も作者も一体となって楽しむことができるのが特徴の一つだ

クリティカル(熱烈歓迎)

ところでダイス表の10番目にある「!?」ってなんだお?
それは「あんこスレ」を最も盛り上げる要素「クリティカル(熱烈歓迎)」だろ
クリティカルの引き起こす行動結果は、低確率故に大きな影響を与える内容が多い
このようにダイス表の10番目に「クリティカル」や「ファンブル」を混ぜるのが「あんこスレ」の慣例となっているんだ
じゃあ、この画像みたいな状況でクリティカルが出たらどういう結果になるんだお?
例えば「男の娘」「オカマ」といった性別不詳なキャラか、あるいはそもそも人間ですら無いキャラクターが登場するかもしれんな
そりゃまたぶっ飛んだ展開だお!
もしこの作品が普通の学園ものだったとしたらいきなり世界観が変わっちまいかねないお!
そういったクリティカルの引き起こす展開の過激さこそが「あんこスレ」の人気の秘訣だろう

ダイス結果を受け入れよう!

でも展開がすべてダイスによって決められるんだとしたら、望まない展開に話が進むことも結構あるんじゃないかお?
もちろんだ。主人公と言えどダイス次第では雑魚キャラにあっけなく負ける事もあるし全てが期待通りとはいかないだろうな
だが、予期せぬ方向に物語が進んだとしても、ダイスで決まった事には従わなければならないだろ
制御不能な部分があるからこそ「あんこスレ」は面白い。故に一度ダイスで決めたことを容易に取り消すことは作品の魅力を消すことにも繋がるんだ

意思を持つキャラクター

そして優れた「あんこスレ」作者であれば、ダイス結果を利用してキャラクターに深みを与える事もできるんだ
キャラクターの深み?
本来、ダイスの結果は完全なる運によるものだが、「キャラクターの性格」や「それまでの伏線」などを行動ダイスに絡めることが出来れば、まるでキャラクター自身が思考して自発的にその行動を取ったかのように印象付けられるんだ
例えば、熱血ヒーローが強い悪役と出会った時、どうするべきだと思う?
そりゃ、やっぱりヒーローらしく悪役に立ち向かうべきだお!
しかし多くの読者の期待をよそにダイス表にあった「逃げる」という選択肢が当たってしまったとしよう
そしたらやっぱり読んでる人は「こんなの面白くない!」ってなっちゃうんじゃないかお?
いや、必ずしもそうとは言い切れないだろ
熱血ヒーローが逃げてしまう状況として考えられるのは例えば「悪役が肉親だった」「過去のトラウマが蘇った」などが挙げられるかな
うーん、それなら逃げても仕方がないのかもしれないお
このように、「読者を納得させられる事情」を話の流れでしっかり描写することが出来れば、それはむしろキャラクターが自分の考えに従って行動したという印象に繋げられるわけだ
登場人物をダイスの操り人形にするんじゃなくて、自分の意思を持ったキャラクターとして描く必要が有るわけかお
その点をしっかり理解してコントロールできている作品にはやっぱり魅力的なキャラクターが多いだろ

 

「あんこスレ」の誕生

◆YEKWjQDMZ6氏によって普及

ちなみに「あんこ」が生まれる前はランダム要素のある作品をどうやって作ってたんだお?
「あんこ」登場以前まではランダム要素を作品に取り入れる方法として「トリップ判定」が使われていただろ
トリップ判定とは、「作者が自身のトリップに仕込んだ数字」と「安価で読者に決めさせた数字」の合計値によって行動成否を判定する方法のことだ
「成否の公開タイミングが自由である」「読者に参加している実感を与えやすい」などのメリットから安価全盛期には非常に人気のあった制作方法だろ
しかしいずれにせよ「安価スレ」は安価募集時にレス数が爆発的に増加する性質上、掲示板に大きな負荷を強いるために板の管理人の悩みのタネでもあったようだ
そんな中2014年、ダイス機能を備えたやる夫板のシェルターの開設によって転機が訪れる
ダイス自体は2014年から登場し始めたのかお
ダイス機能の導入によって少しずつ「安価」の役割はダイスへと継承されていくように時代が動き始めた
そしてYEKWjQDMZ6によって2015年8月8日に投稿された「戦国尖っている」によってついに「あんこスレ」は誕生を迎えた

やる夫スレ作者YEKWjQDMZ6は2012年2月に活動を開始。

初作品のやる夫がタテジマを着るようですなどの野球を中心に、メタルマックス、ガンダム、あるいはハリーポッターやエヴァンゲリオンなど様々なテーマを扱った20作品以上を制作。2015年8月「戦国尖ってる」の投稿によって「あんこスレ」の歴史をスタートさせる。

ギャグテイストを基本とした安定感のある内容と、独特の言語センスは読んでいて癖になること間違いなし!

2012年から活動してて20作品以上も作ったなんて、それだけでも凄いのにその上「あんこスレ」の開祖でもあるのかお
でも20作品もあったらどれから読んだら良いのか迷うお
各作品ごとの繋がりはほとんどないからその点は心配なく、興味のあるテーマから読んでいって構わんだろ
中でも個人的にはドラゴンクエストボディビルダーズをオススメしたい

ドラゴンクエストボディビルダーズ(←このやる夫スレ、まとめてもよろしいですか)

なんせタイトルセンスからして既にもう面白すぎる
YEKWjQDMZ6の作品名は不思議と口ずさんでみたくなる様な独特なリズム感があるお

「安価」と「あんこ」

「安価」スレとは

じゃあ今度は最初にやらない夫が言ってた「安価」と「あんこ」の違いを教えて欲しいお
「安価スレ」といえばシナリオ分岐の場面で「読者の自由記述」を採用する方式のことだな
読者にとって意見をダイレクトに反映できるという点が好評で、「やる夫スレ」においては2010年~2011年に特に好まれていた手法だ
作品を読むだけじゃなくて「自分たちも一緒になって作っていける」っていうのは魅力的だお!
作者としても、自分には無かった発想で物語を進めることができるという面白さがあるな
では、次に「あんこ」と「安価」について比較をしていこう

手軽さ

「あんこ」=参加者ゼロでも成立する

「安価」=参加者が複数名必要

参加者が必要かどうかで何が変わるんだお?
参加者を集めるには「投稿開始前の告知」が必要になる。その為、作者の気が向いたときにサクッと始めるのが難しいということになる訳だ
その点、「あんこスレ」では作者一人いれば作品が成り立つため、好きな時に投稿を開始することができる
リアルが忙しい作者にとっては大きなメリットだお

コントロールのしやすさ

「あんこ」=ダイス結果の予想はできないが、進行の主導権が作者にある

「安価」=読者がそれぞれ望む方向に誘導していくため、制御が難しい場面がある

「あんこスレ」の場合、運次第で物語が変化していく難しさこそあるが、ダイス表の調整によってリカバリーが可能だ
対して「安価スレ」は読者の判断でストーリーが大きく左右されるため、作者の制御を外れる恐れもある
「ルーザー」と呼ばれる作品崩壊を意図的に引き起こそうとする愉快犯のような存在も「安価スレ」の進行管理を困難にさせる一因でもあったようだ
もし好き勝手に作品を誘導したがる人がいたら作者の負担が増えるお

 

読者にとっての自由度

「あんこ」=キャラ・設定案の募集のみ

「安価」=完全フリーダム。マナーを守って読者みんなで楽しもう!

言わずもがな読者にとっての自由度は「安価」が圧倒的だろ
「あんこ」の場合、即興制作によるリアルタイム感を得られる点は共通しているがその実、読者がストーリーに干渉できる余地は少ない
そうした中で、「読者と作者が一緒に作品を作り上げていくことができる」点は「安価スレ」の誇るオンリーワンの長所だろう
「安価スレ」は未だ多くの課題を抱えたままではあるが、読者がしっかりと節度を保てば「安価スレ」の魅力を最大限堪能することもできる

まとめ

『あんことは』

  • 1~10面ダイスで行動を決定!
  • クリティカル(熱烈歓迎)によるイレギュラーが作品を熱くする!
  • 予測不能だからこそ面白い!
  • ダイスによるキャラクター表現という新たな可能性

 

『あんこスレの発祥』

  • 2014年やる夫板のシェルター
  • 2015年 あんこスレ初作品「戦国尖っている」誕生
  • ◆YEKWjQDMZ6氏によって普及

 

『「安価」と「あんこ」』

  • 【手軽さ】あんこ>安価
  • 【コントロールのしやすさ】あんこ>安価
  • 【読者にとっての自由度】安価>あんこ
解説が長くなったが、まとめると以上になる
ダイスという不確定要素を作風の中にうまく取り入れることで作者・読者の双方が楽しめる作品作りができる
「あんこ」が誕生したのも2015年頃で、意外な歴史の長さにも驚いたお
「安価」と「あんこ」それぞれに代えがたい強みはあるが、現在のやる夫スレ界隈は「あんこ」の持つ利便性に軍配が上がっているのではないだろうか
とはいえ現在でも「安価スレ」をメインに活動している作者はいるし、「安価」の持つ魅力が消えてしまったわけでは決してない
それぞれの良さを正しく理解し、自分ならではの感性で「やる夫スレ」を楽しんで欲しいだろ

参考文献

やる夫wiki

あんこスレ

トリップ

安価

このやる夫スレ、まとめてもよろしいですか? 様

【読者】やる夫スレ初心者の為のワイドショー講座【作者】 特別講義 あんこスレってなんぞや?

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